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創立1971年/2012年4月より一般社団法人

Japan Compass Adjusters' Association since 1971

自差修正の重要性と必要性

まず、はじめにconcept

自差修正の重要性

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戦後の科学技術の発達は、ジャイロ・コンパスを大幅に改良向上させ、小型で安価しかも故障の少ない品種を生み出しました。そして、磁気コンパスは使用される機会も少ないままに、ただ法定備品として搭載していれば良いという気風が生じてしまいました。しかしジャイロ・コンパスの故障がいかに少なくなっても絶対に故障しないというものではありません。故障した場合はもちろん、船内の電源に異常が生じた場合も頼れるのは磁気コンパスだけなのです。
 このような状況を憂い、各国の有識者は磁気コンパスの必要性を指摘しました。そしてIMO(国際海事機構)の改正74-SOLAS(海上人命安全条約)において、磁気コンパスの搭載要件およびその性能基準が定められました。これを受けてわが国でも船舶設備規程の改正が行われ、磁気コンパスは法定備品となっているのです。
 そもそもコンパスというものは、船の針路を保つだけでなく、船の位置の測定および他船との関係位置の推移の確認によって衝突防止に用いるなど、航海を完遂するためのすべての機能をこれ一つでも満たすことができる重要な計器です。磁気コンパスがあれば、ジャイロ・コンパスや電源が故障しても航海の続航は可能です。航海中ジャイロ・コンパスの故障に出会った船長は、口を揃えて磁気コンパスの重要性を説く所以もここにあります。また、ジャイロ・コンパスやオート・パイロット使用中、時々磁気コンパスの指度と比較することも、ジャイロ・コンパスの異常を知る上で大切なことです。
 ただし磁気コンパスは適正に自差修正なされていることがその適正な使用の大前提です。これがSTCW条約(船員の訓練および資格証明並びに当直の基準に関する国際条約)に、「磁気コンパスとその自差修正についての知識が必要である」とされている理由でもあります。
 しかし、船の現場ではまだこの認識が浅く、磁気コンパスは船内に置かれてはあるが、戸棚の中にしまったままであったり、手入れや自差修正も行われずに放置されていたり、残存自差表もないという状況がみられることは、憂慮すべき状態です。
 今一度、磁気コンパスの重要性を確かめ、適正に修正して正常に使える状態にされることを強くおススメします。


自差修正の必要性

料理イメージ

自差修正がなされていない場合、船体を構成する鉄材から発生する磁界によって磁気コンパスの場所に磁界の乱れが生じ、磁気コンパスの北は地球磁界の北とは違った方向を指すことは自明の理です。船体の鉄材が作り出す磁界には、硬鉄成分による永久磁気によるものと、軟鉄成分による誘導磁気によるものの二種類があります。自差修正とは、永久磁気に対しては永久磁石、誘導磁気に対しては軟鉄または高透磁率合金(パーマロイ等)を用いて、鉄材が作り出す磁界と反対の磁界を作ってこれをを打ち消し、磁気コンパスの場所には地球磁界だけとすることです。
 したがって適正な自差修正を行なえば、自差がなくなって正しく磁気方位を示すと同時に磁界の強さも平均化され、コンパスカードの動きも安定するのです。
 今一度、磁気コンパスの必要性を確かめ、適正に修正して正常に使える状態にされることを強くおススメします。


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